「憧れを探して」
1999.Feb.18
Words By Kenji Kanno!


窓辺の席で
コーヒー片手に
外を見ていた

若く遠い君を探して
道行く人を瞳が追う

移り気な紫陽花のように
僕から去った君を探して

最後の別れは
僕の振り上げた
手の幼さが
知っている

傷ついた心が
止めどない涙を誘う

君の流した涙を
僕は見ただろうか
君の瞳が訴えることを
僕は理解しただろうか

別れの日が鮮明となるのは
君の優しいシナリオがあったから
僕の愚かな幼さがあったから

愛し合った二人だから
手を握り合って
励ましながら
別れたかった

その日を別れの日と決めた
それが君の心からの別れのシナリオ

それを
僕の振り上げた
手の幼さが
踏みにじる

会いたい会いたい
もう一度手を握り
君のシナリオを演じてみたい

さようならさようなら
愛しの君よ
僕の心を永遠に支配する
愛しの君よ

若く遠い憧れを探して
窓辺の席で
コーヒー片手に
外を見ていた

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