暖かな足音を聞いて
木枯らしを忘れていた
緩んだ肌に 突き刺す風
しかめる顔に 舞う吹雪
昨日の春は あなたの優しさ?
今日の冬は あなたの厳しさ?
薄弱な意志が
昨日の不確かを
確信に変え
優しさを消し去る
厳しさだけが 心を支配し
あなたのすべてを規定する
木枯らしが
緩んだ肌を
蝕むように
あなたとわたしの恋に
春は遠い
木枯らしばかりが
吹くはずもない
日溜りばかりが
続くはずもない
ありのままのあなたを
ありのままのわたしを
許し合えば愛になる
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