「君の心よ永遠なれ」
1999.Mar.2
Words By Kenji Kanno!


君はその身を横たえたまま
動かず話さず安らかである

心臓の鼓動だけが
君の生を僕に知らしめる

そっと手を握れば
いつもと変わらぬ
心の温もりがそこにある

そっと唇を重ねれば
そのみずみずしさは
何物にも例えようのない
潤いを秘めて
君の変わらぬ愛を
僕に語り掛ける

金星のように
煌煌と輝く
君の円らな瞳だけが
もはや歌を忘れた
カナリヤのように
囀ることはない

肉体を離れた心は
遠い夜空の星となり
過去の輝きとなった

肉体の生と
未来なき心を
宿した君が
そこに横たわる

心臓の鼓動は
君の肉体を離れても
君の優しい心を
未来に繋いでくれるだろうか

そう信じることだけが
君を失う悲しさを
癒してくれる

君の心よ永遠なれ



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