「Fan Letter」

1999 July14

Words By Kenji Kanno!


会ったこともなく

言葉を交わしたこともないが

顔は知っていて

筆談で心を通わせている

 

あなたは異性であるが

恋人ではない

故にあなたの身に起こっていることの

子細を聞いてもいない

 

しかし

私の心のどこかに

あなたはしっかりと住み着いていて

逃げない

不思議なことである

 

あなたが私の世界から去れば

それはそれで過去のこととして

時は流れて行くのかもしれないが

何故か言い知れぬ不安が心を過ぎる

そはれはとりもなおさず

寂しさの現われである

 

この異次元空間での詩の創作を

心行くまで楽しんできた私には

いつまでもこの空間を楽しみたいとの

欲求があり

あなたにはいつまでもこの空間の

番人であって欲しいと望む

 

はなはだ図々しい欲求ではあるが

正直な気持ちである

 

現実世界の時空とはかけ離れた

シャッフルの異次元空間に

今日も私は夢を追います


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