「愛しのハピー(パート3)」

1999 June17

Words By Kenji Kanno!


今朝君は階段を上って

僕のベッドまで迎えに来たね

重たい乳癌をぶら下げて

 

重たくてベッドにはジャンプできなかったけれど

一生懸命クーンクーンと鼻を鳴らして

僕を起こしに来てくれた

 

そして僕が起きるのを確認して

一緒に行こうと振り返り振り返り

僕と歩調を合わせて階段を下りて行く

 

何と可愛い

僕の愛しのハピー

 

やっとその癌を取り除くことができるね

首にプロテクターをはめられて

暫くは苦しいけれど

直に楽になるよ

もう重たい癌をブラブラさせなくてもいいんだ

伸び伸びと歩き

颯爽と走ることができる筈だもの

 

何年でも長生きして良いんだよ

ここは君の故郷

骨を埋める館だから


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