「非日常」
1999 May 4
Words By Kenji Kanno!


愛するものを失う時が
間もなくやって来る

それを思うと
奈落の底に落ちるような
胸苦しい恐怖が襲う

何事もなければ
日常のありふれた光景が
鏡を見るように
繰り広げられるだけ

平凡な日常こそが
幸せの証なのだ

日常が非日常となり
日常に戻ろうと
もがけばもがくほどに
不協和の深淵に心を誘う

愛するものを失う時
日常は非日常に変化し
言い知れぬ不安に包まれる
それは自然なこと

恐れず立ち向かい
真摯に受け止めよ

それが死であれば
愛は永遠となる

それが破局であれば
愛は終焉となり
新たな出発となる

確実にやって来る
愛するものを失う現実が
哀感を積もらせる

愛するとは
こんなに切ないものなのか

SelectPage TopPage