「本音と建前」

1999 June21

Words By Kenji Kanno!


堪らなく辛くなる時がある

どうして大らかにできないのだろう

すべてを許せれば

楽になれるのに

 

建前の世界で

建前の自分が

建前の貫徹を

他人に強いている

 

本音と建前が

それぞれ別の世界を歩み

恰も二重人格のように振る舞わせる

 

本音と建前が同居し

義務をお座なりにする他人を

許せない自分がいる

 

何事においても

本音は怠惰に支配され

その心地よさに身を委ねてしまう

 

建前は義務に支配され

好むと好まざるとにかかわらず

その貫徹に邁進しなければならない

 

その認識が

恰も二重人格のように

振る舞わせるのだ

 

他人を気にして何になる

他人の世界は他人のもの

どうして揶揄できようか

 

自分の世界は自分のもの

自分の思うがままに振る舞えばいい

それが苦しいなら

自分の世界を変えればいい

ただそれだけのこと

 

本音と建前がどうあろうと

人間に変りはない

 

自分の物指しのスケールを広げて

肩肘張らずに

大らかに生きれば楽になる

すべては自分自身の問題なのだ


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