「汚れない遠い日」

1999 July25

Words By Kenji Kanno!


長閑な森の小川で水遊び

ドホンドボンと

滝壷にダイビング

止まった時の中で

笑顔が溢れている


知らずの内に

もくもくと湧いた

入道雲が迫って来る


ピカッと光った

暫く間を置いて

ゴロゴロ鳴った

まだ遠い


急いで服を着る

水着など用意していない

思いつきで

パンツ1枚になって

遊んでいたのだ


濡れたパンツの上に

ズボンを履いた

気持悪い


滝壷で濡れたのだから

雷雨で濡れるも一緒なのに

頭が回らない


必死に逃げる

ピカゴロとかなり近づいてきた

取り敢えずの東屋まで

あと200mだ


ピカッドーンバラバラバラ

あと100mのところで

凄まじい音で地が振動し

激しい雹が落ちて来て

真上にカミナリが来た

血相を変えて

逃げるスピードが速まる


二度とない

汚れない遠い日の心が蘇る

思い出が消え行く前に

あの頃に帰りたい


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