「恋する心を超えた愛」
１９９９ Ａｐｒ．２３
Ｗｏｒｄｓ Ｂｙ Ｋｅｎｊｉ Ｋａｎｎｏ！
恋する心は
どこに行ったのだろう
どんなに激しい恋愛も
その殆どに
やがて別れがやって来る
辛さを押さえきれずに
慟哭の叫びをあげても
心は静まりようもない
そんな心とは無関係に
静かに淡々と流れる
時間だけが
心の澱を澄ませて行く
そんな時間の流れのように
押さえきれない情熱の恋は
僕から逃げて行く
淋しくはないのだ
恋は肉体を離れた愛に変わり
いとおしい人を見守っている
恋に破れて心貧しいとき
人生に行き詰まり
底無しの闇が笑うとき
僕の胸にその身を埋めて
安らぐがいい
僕の温もりが人間愛となって
君の心を満たすだろう
恋する心を超えた愛を
時間の流れが創造する