「恐怖」
1999 Apr.9
Words By Kenji Kanno!


安らかな眠りを望み
目を閉じる

抗うことのできない
肉体と精神を蝕む恐怖が
トラウマのように襲い
底無しの闇に誘う

こんな時は
母の胸で眠る幼子のように
あなたの胸に
この身を預けて安らぎたい

人は誰しも
恐怖を見ている
誰にも言わず
愛する人にさえ
言うことのない
得たいのしれない
心の恐怖を

苦しむことはない
悩むこともない

愛する人に甘えて泣いて
その心を静めるがいい

母の大きな胸に縋るように
子供に帰るがいい

誰もが持つ
どうしようもない
寒々とした恐怖は
愛する人の温もりが
消し去るだろう

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