「京都の夏」
1999 June2
Words By Kenji Kanno!

蜩が物悲しく鳴いて
哀愁時雨が
恋に破れた心に染み入る

打ちひしがれた心に
大原三千院は優しかった


杉木立を歩きながら
思い出のひとつひとつを
古の大気の中に捨てて行く

桂川が風のようにそよぎ
哀愁流れが
恋に破れた心を洗う


打ちひしがれた心に
嵐山大覚寺は優しかった


清流に佇みながら
思い出のひとつひとつを
古の流れに消して行く


故郷で流した涙は
京都の夏が忘れさせる
1000年の恋を見守った
優しい古里に包まれて


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