「春の香りが満ち満ちて」
1999 Mar.26
Words By Kenji Kanno!


芽吹いた木々の隙間から
鶯の声を聞き
芽吹いた野草の大地から
春の温もりを感じる

穏やかな里山の音楽が
躍動するメロディーを奏で
僕たちの心を優しくする

頂の雪が大地に帰る頃
新緑は新緑を重ね
僕たちの瞳は穏やかになり
漂う恋の香りに酔う

香りを集め胸ポケットに
逃がさぬように仕舞い込み
君の前に発散する

君は恍惚の香りに酔い
僕の虜になる

緑溢れる大地は
生きとし生けるものすべてに
分け隔てなく
迸る悦びを与え
なお優しい色を湛える

恋は美しい春に生まれた

心穏やかに君を抱けば
清々しい春の香りが
満ち満ちて
爽やかな風に乗って
飛んで行く

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