「涙」
1999.May17
Words By Kenji Kanno!


これまでに何度
涙を流したのだろう

哀しみの涙
悦びの涙
共感の涙

素直に泣けたのは
親父の死だけである

テレビドラマに
そして映画に
仮想の世界に涙し

破れた恋に
そして直向なスポーツに
現実の世界に涙する

恥ずかしいことなど
ないはずなのに
涙を見せまいと
ひっしに顔を隠す

心とは不思議なものだ
一人であっても
涙を堪えようとする

思いっきり
感情を露にしてみたい
心の赴くままに
素直に泣いてみたい

泣くことは
弱さの象徴ではない
人間の心が持っている
優しさの現れであるに違いない

真実の涙は
心を映す鏡である

美しく愛しい
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