「ネットの世界」

1999 July18

Words By Kenji Kanno!


顔の見えない

ネットの世界は

正直な自分を

思う存分に表現できる

フィールドであるに違いない


ネットの向こう側には

実体のない

想像という虚像の中に

正直な実像が見えている


日常の世界は

シチュエーションによって

実像と虚像が

入り混じっている世界である

実像と思って見ている実体が

実は虚像であるということが

多いものである


確かなのは

他人に見られていない孤独が

実像であるということくらいだ


学校は?仕事は?家庭は?恋愛は?夫婦は?

その中での生業が

実像なのか虚像なのかは

端で見ている第三者には判らない

それぞれの場面を見ている者には

そのそれぞれを

実像と捉えてしまうことの方が

多いものである


しかし真実は

それぞれの場面を生きる

本人にしか判らないが

相対する人間がいる以上

虚像を見せていることが

多いはずである

それがまた素直になりにくい

人間の証明でもある


実体よりも心が先行する

ネットの世界は

ストレートに

自分が表現できて素晴らしい

心と心の繋がりは

何にも増して安らぎを作り出す

実体を見たときの微笑は

また格別である


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