「温もり色の君でいい」
1999 Mar.11
Words By Kenji Kanno!


君はこのパソコンのように
僕の意志を忠実に
受け留めてくれるだろうか

タイプする心のままに
僕の意志は確実に伝わり
ディスプレイが意志を
映像に変える

電流の旅をした
僕の意志だけが
感情のない映像として
帰って来る

それで良いのか?
愛する君は機械ではない

冷たい一人よがりの意志が
忠実なループを辿り
戻ることなど
期待して何になる

黒を情熱の赤に変えて
自分色の意志に君を染めても
心の色は見えない

寒々とした
ディスプレイの情熱色が
むなしく目を刺激するだけだ

パソコンのような
自分色の冷たいループなど
断ち切ってしまえ

心悩ます不確かな
温もり色の君でいい

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