「温もり」

2000 Mar.8

Words By Kenji Kanno


分かち合える温もりが

ひとつでもあるなら

誰かに伝えよう声にして

黙っていれば沢山の悲しみが

涙で声を詰らせるから

まだ枯れる筈の無い涙は

心の傷から滲み出て

悲しみの箱に滴り

折に触れて瞳を濡らす

両手を広げて

沢山の温もりを抱き締めるんだ

紛れもなく君が創った

癒しの空間に集まる

優しい温もり達を

悲しみの箱は

消えることはないが

その傍らには

更に大きな喜びの箱が

温もりをなみなみと湛え

悲しみの涙を乾かして余りある

今日も明日も

時空を超えた夢と現実の狭間に

多くの仲間達が

喜怒哀楽を分かち合うために

やって来る


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