「心のルーツ」

1999 Sept.5

Words By Kenji Kanno!


心のルーツはどこにあるのだろう

人間は何故

喜怒哀楽に支配されているのだろう


人間は常に充たされない心と共にあり

孤独という寂しさに耐えかねて

異性を求め友を求める


やがて寂しい心は充足し

怠惰となり孤独の恐ろしさを忘れ

自我が異性を退け友を退ける


貧しい心は再び伴侶を求めてさまよう

懲りない輪廻が一生涯続くのだ


感情の発露は止めようがなく

理性の剣で断ち切らなければ

際限がない

感情とは抗しきれない業であり

人間の人間たる所以でもある


実態のない心のルーツは

人間そのものであり

DNAの設計図に記された

脳細胞が作り出す

複雑怪奇な現象に違いない


喜びばかりは続かない

哀しみばかりも続きはしない

喜怒哀楽は人生そのものであり

心のルーツは生命の存在そのものである


心のルーツに生きる証を見た


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