「私を攫って」
1999.May19
Words By Kenji Kanno!


五月雨を思わせる
陰鬱とした大気に
しとしとと降る雨が
心の襞を濡らして
涙となって頬を伝う

妖艶な紫陽花を
呼び込むように
しとしとと降る雨が
心の襞に染みて
涙となって頬を伝う

押し潰されそうな
一人の切なさが
身に染みる今日の雨

寂しさに
傘をささずに街を歩けば
男が誘い
ただ煩わしいだけ

私が欲しいのはあなた
あなたの腕に抱かれて安らぎたい

今あなたは
何処にいて何をしているの
今逢えば
私はきっとあなたのものよ
さあ早く来て私を攫って

こんなにも
あなたを求めているのに
今あなたは
何処にいて何をしているの
さあ早く来て私を攫って

きっと私はあなたのものよ
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