「幸せと不幸せ」

1999 July6

Words By Kenji Kanno!


幸せになりたいと誰もが思っている

それはごく自然なことである


どうして人には

幸せと不幸せがあるのだろう


それは感情に生きているからに他ならない


恋する人を目の前にしても

幸せの向こうに潜む

不幸せの陰を必死に探してしまう


日常の生活には

幸せと不幸せが同居し

避けることのできない

不幸せに身を晒しながらも

確たる幸せが心を安らかにする


幸せも不幸せも

自分が創り出すものである

人を許せれば安らかになり

許せなければ憤りとなる


自分の幸せは人の不幸せ

人の幸せは自分の不幸せ

鏡のような

背中合わせに泣き笑い

人も自分も意地悪だ


幸せの数を探せば

不幸せの数が見えてくる

不幸せをひとつ我慢して

幸せをひとつ増やそう


ひとつだけ幸せの数が多ければ

人はきっと救われる


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