当為(Sollen)

1999 Oct.4

Words By kenhappy


どんなに愛していても

どんなに愛されていも

孤独の闇に包まれることがある


愛する人がいて

愛されていて

どうしてなのだろう


この問いかけに

応えることは無意味である

何故なら

現実に愛しているのだから


時として

孤独の闇は魔物を創造し

魔物は孤高狷介を旨とし

ゾルレンの深淵に憧れる


人間の人間たる所以

すべての欲を蔑み

許すことができないまでに

正義という魔物に支配されているのだ


この正義がとおらぬのなら

この世にあって

何の生きる価値があるというのか


人間は一人では生きられないが

心の災いはその人間によって齎されるのだ

このパラドックスは

五感を持った人間には

避けることのできない試練である


我々はJesus Christusではない

ゾルレンを捨てては生きて行けないのだ


我々は宇宙の子である

同じDNAを持った生き物である

夜空の星々を見て

果てしない宇宙を認識できる

地球人である

それだけで素晴らしいことではないか


人間の弱さを

包み隠さず露にするがいい

愛する人に縋って泣くがいい

それが人間の人間たる所以

ゾルレンそのものなのだから


SelectMenu TopPage