「この空の青さ」
1999.Feb.22
Words By Kenji Kanno!


今日のこの空の青さを
あなたはどこで見ているのでしょう

覚えていますか
あの日の今日
卒業の日に見た
同じ空の青さを

野外ステージで
ファーストテナーで歌う
あなたの校歌を
数十人のコーラスから
わたしはしっかり聞き分けていた

淡い恋心が
別れの日に
確かな恋に変わって
戸惑うわたしに
あなたは無邪気に微笑み投げる

目を閉じれば
4年の歳月から
楽しい思い出だけが抽出され
走馬灯のように瞼をかすめる

目を開けば
空の青さは
ますます美しく
晴れやかさを強調している

あれから何年経ったのでしょう
移ろう時とは無関係に
この空の青さと共に
鮮明に蘇る恋心は
卒業という
ひとつの時代の終焉とは
相反するように
心の小箱に大切に仕舞われ
何年も何年も生き続けている

この空の青さよ永遠なれ

SelectPage TopPage