「宇宙の認識」
1999.May12
Words By Kenji Kanno!


どう生きれば良いのだろう

150億光年の広がりを持つ宇宙の
銀河系というありふれた小さな島宇宙
その中のオリオン腕と呼ばれる
小さな星の集積の
取るに足ら無い一角にある
太陽系の第三惑星

計り知れない宇宙の
広がりの中にあって
無いに等しい
我が母なる地球

そこに存在する人間とは
いったい何なのだ

喜怒哀楽という感情を持ち
日々心という実体のない
精神世界に苦しめられている

この広大な宇宙を認識するとき
それは何と馬鹿げたことか

しかしそれが現実
避けることのできない人間の性

宇宙に比して
小さな取るに足ら無い
人間の存在と

宇宙そのものを理解できる
人間の偉大さを認識するとき
生きる道が見えてくる

人間は生きる証としての愚かさを
捨てることができない
ならば自戒の念を失うな
それがあれば救われる

宇宙の認識が
悟りを生むわけではない
しかし悩める子羊に
生きる指針を与えてくれるだろう
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